最近話題ですね。人工知能。
人工知能って、その時代その時代で、意味合いが変わっていくみたいで、
一昔前はグーグル検索のことを「人工知能」なんて呼んでいた時代もありました。
今の人工知能(AI)ブームも、そんな感じで、ブームが過ぎれば
「あれが、人工知能?えー、何かイメージと違うねー」
と言われるようになるんじゃないかなあと思って見ております。
さて、先ほどTwitterを見ていたら、こんな感じのツイートが流れてきて、ちょっと気になりました。
「医者とか弁護士とか会計士といった、大量の知識を必要とする職業は全て人工知能(AI)によって無くなるはずだ」
ぼく個人としては、「えー、むしろ最もAIに取って代わられることのない職業だと思うけどなあ」と思っていますが、どうやらそういったイメージを持っていない方もいるみたいなので、記事にまとめてみました。
スポンサーリンク
今の時代に言われているところのAI
今騒がれているところのAIは、どうやら話を聞いている限り次のようなものを指すようです。
機械学習やディープラーニング、その他高度なITテクノロジーを利用して完成した便利なサービスのことをAIと呼び、文脈次第ではそれらを応用したロボットも含む
何やら色々なものを含んで概念だけが膨張し、一人歩きしている印象もあるため、色々思うところのある方もいるでしょうが、とりあえず、世間一般のイメージに合わせて広めに定義しておきます。
AIに対する一番の誤解
よく、「AIが決めた」とか「AIが発見した」とか「AIが予測した」といった言説が多いため、一般の方々がよく誤解していらっしゃるんですが
現状AIと言われているテクノロジーは自律的に意思決定をしているわけでも、何か物を考えているわけでもありません。
誤解を恐れずに大雑把に言ってしまえば
既存のデータをフル活用して、分類したり仕訳したりしているだけです。
「でもその分類や仕訳の結果として、予測をしているんなら一緒でしょう?」
と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、全く違うということを頭に入れておいてください。
AIが最も苦手なもの
AIは確かにあるアルゴリズムに従って情報を分類・仕訳し、一定の結果を出力します。
そういう作業は確かに得意です。
しかし、その分類理由や、仕訳の意図を説明したり、他者に説得する術は持ち合わせていませんし、仮に知識のある人間がそのAIのアルゴリズムをじっくり眺めたとしても、
AIの意図なんてものはわかりません。
だってAIは意図も何も持っていないのだもの。
よって、何か人を説得したり、人に説明をしたり、とにかく人間同士の合意形成をはかる職種や、人間に納得感を与えるような職種は現状のAIと言われるテクノロジーでは代替出来ません。
つまり、会計士や弁護士や医者はその辺にモロ直撃するため、効率化されるだけで、代替はされません。
AIに代替される恐れのある職種
AIに代替されうる職種は、むしろ次のような性質を持つ職業ではないかと考えます。
・何も考えずとも手続きさえ覚えれば出来る、パターン化された職種
・他者に対して安心感や納得感を与える必要のない職種
パターン化された職種が代替されるという言説は多いですが、今回特に声を大にして言いたいのは二つめのやつです。
多少パターン化されていても、他者に対して安心感や納得感を与える必要が伴う職種は現状のAIでは代替できません。
だってよく考えてみてほしいんですけど、
あなたが冤罪事件に巻き込まれたとして、
「なんか理由はよくわからないけど、AIが死刑って結論下したからあなたは死刑です。」
って言われて納得出来ますか?
「いやいやいやいや。訳が分からないから、もっと理由を説明しろ。」
ってなるんじゃないですか?そういうことです。