バナナでもわかる話

計量経済学・統計学が専門の大学院生です。統計学・経済学・投資理論・マーケティング等々に関する勉強・解説ブログ。ときどき趣味も。極力数式は使わずイメージで説明出来るよう心掛けていますが、時々暴走します。

【AIに対する誤解】人工知能に代替される職業とされない職業

最近話題ですね。人工知能

人工知能って、その時代その時代で、意味合いが変わっていくみたいで、


一昔前はグーグル検索のことを「人工知能」なんて呼んでいた時代もありました。

今の人工知能(AI)ブームも、そんな感じで、ブームが過ぎれば

「あれが、人工知能?えー、何かイメージと違うねー」

と言われるようになるんじゃないかなあと思って見ております。



さて、先ほどTwitterを見ていたら、こんな感じのツイートが流れてきて、ちょっと気になりました。



「医者とか弁護士とか会計士といった、大量の知識を必要とする職業は全て人工知能(AI)によって無くなるはずだ」



ぼく個人としては、「えー、むしろ最もAIに取って代わられることのない職業だと思うけどなあ」と思っていますが、どうやらそういったイメージを持っていない方もいるみたいなので、記事にまとめてみました。


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今の時代に言われているところのAI

今騒がれているところのAIは、どうやら話を聞いている限り次のようなものを指すようです。


機械学習やディープラーニング、その他高度なITテクノロジーを利用して完成した便利なサービスのことをAIと呼び、文脈次第ではそれらを応用したロボットも含む



何やら色々なものを含んで概念だけが膨張し、一人歩きしている印象もあるため、色々思うところのある方もいるでしょうが、とりあえず、世間一般のイメージに合わせて広めに定義しておきます



AIに対する一番の誤解

よく、「AIが決めた」とか「AIが発見した」とか「AIが予測した」といった言説が多いため、一般の方々がよく誤解していらっしゃるんですが


現状AIと言われているテクノロジーは自律的に意思決定をしているわけでも、何か物を考えているわけでもありません。



誤解を恐れずに大雑把に言ってしまえば

既存のデータをフル活用して、分類したり仕訳したりしているだけです。


「でもその分類や仕訳の結果として、予測をしているんなら一緒でしょう?」

と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、全く違うということを頭に入れておいてください。



AIが最も苦手なもの

AIは確かにあるアルゴリズムに従って情報を分類・仕訳し、一定の結果を出力します。

そういう作業は確かに得意です。


しかし、その分類理由や、仕訳の意図を説明したり、他者に説得する術は持ち合わせていませんし、仮に知識のある人間がそのAIのアルゴリズムをじっくり眺めたとしても、


AIの意図なんてものはわかりません。


だってAIは意図も何も持っていないのだもの。


よって、何か人を説得したり、人に説明をしたり、とにかく人間同士の合意形成をはかる職種や、人間に納得感を与えるような職種は現状のAIと言われるテクノロジーでは代替出来ません。



つまり、会計士や弁護士や医者はその辺にモロ直撃するため、効率化されるだけで、代替はされません。



AIに代替される恐れのある職種

AIに代替されうる職種は、むしろ次のような性質を持つ職業ではないかと考えます。


・何も考えずとも手続きさえ覚えれば出来る、パターン化された職種
他者に対して安心感や納得感を与える必要のない職種


パターン化された職種が代替されるという言説は多いですが、今回特に声を大にして言いたいのは二つめのやつです。

多少パターン化されていても、他者に対して安心感や納得感を与える必要が伴う職種は現状のAIでは代替できません。



だってよく考えてみてほしいんですけど、



あなたが冤罪事件に巻き込まれたとして、

「なんか理由はよくわからないけど、AIが死刑って結論下したからあなたは死刑です。」


って言われて納得出来ますか?

「いやいやいやいや。訳が分からないから、もっと理由を説明しろ。」

ってなるんじゃないですか?そういうことです。