バナナでもわかる話

開設当初は計量経済学・統計学が専門の大学院生でした。今はデータを扱うお仕事をしています。統計学・経済学・投資理論・マーケティング等々に関する勉強・解説ブログ。ときどき趣味も。極力数式は使わずイメージで説明出来るよう心掛けていますが、時々暴走します。

画像認識始めました~バイラテラルフィルタをRで実装してみた

最近画像認識について勉強中です。とりあえず、数式で理解した後スクラッチで書いてみるのが一番早いかなと思ったので、読んだ傍からRで書いています。
画像認識始めました~手始めにRでスクラッチでフィルタリングしてみた~ - バナナでもわかる話
画像認識始めました~ガウシアンフィルタをRで実装してみた - バナナでもわかる話

参考本はこれ。

前回はガウシアンフィルタを使って前に撮ったイグアナちゃんをフィルタリングしたわけなんですけど、
今回はバイラテラルフィルタでやってみます。

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バイラテラルフィルタ

ガウシアンだと、各画素に対して均等に均していくことになるわけですが、これだと境界領域も均してしまうことになります。

そこで、画素の差にも考慮して重みづけしてやろうというのがこのフィルタです。


早速Rでコードを書いてみました。

#k個周りのバイラテラルフィルタ
k=40
#位置の分散
sigma=3
#画素の分散
sigmar=3
#imageに画像を挿入する(前記事参照)
#あとは実行するだけ
image5=array(0,dim=c(dim(image)[1],dim(image)[2],3))
bira=function(mat=matrix(),ii,jj,kk,sigma,sigmar){
	mid_gaso=mat[i,j,]
	zzz=mat[max(1,(ii-kk)):min(dim(image)[1],(ii+kk)),max(1,(jj-kk)):min(dim(image)[2],(jj+kk)),]
	hajix=max(1,(ii-kk))
	hajiy=max(1,(jj-kk))
	idox=1-hajix
	idoy=1-hajiy
	midPointx=ii+idox
	midPointy=jj+idoy
	Dim_matx=matrix(1:dim(zzz)[1],dim(zzz)[1],dim(zzz)[2])-midPointx
	Dim_maty=t(matrix(1:dim(zzz)[2],dim(zzz)[2],dim(zzz)[1]))-midPointy
	ggg=matrix(0,dim(zzz)[1],dim(zzz)[2])
	for(iii in 1:dim(zzz)[1]){
		for(jjj in 1:dim(zzz)[2]){
			ggg[iii,jjj]=exp(-(Dim_matx[iii,jjj]^2+Dim_maty[iii,jjj]^2)/(2*sigma^2)-sum((zzz[iii,jjj,]-mid_gaso)^2)/(2*sigmar^2))
		}
	}
	ggg
}

for(i in 1:(dim(image)[1])){
	for(j in 1:(dim(image)[2])){
		GG0=bira(mat=image,ii=i,jj=j,kk=k,sigma=sigma,sigmar=sigmar)
		GG=array(GG0,dim=c(dim(GG0)[1],dim(GG0)[2],3))
		zzz=image[max(1,(i-k)):min(dim(image)[1],(i+k)),max(1,(j-k)):min(dim(image)[2],(j+k)),]
		W=sum(GG0)
		image5[i,j,]=(1/W)*apply((GG*zzz),3,sum)
	}
}

出力結果
f:id:bananarian:20181123081624p:plain


もとのやつ
f:id:bananarian:20181120002450p:plain


かなりノイズが減って滑らかになっているのがわかるでしょうか。
こうやってノイズを消すんですね~。

次回はエッジの検出をやっていきます。