さて、意外と鬼門な一様分布に関する想定問題(及び過去問)とその解答例を作成して見ました。
目次
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離散一様分布の期待値、分散、歪度
問1 確率変数Xが1,2,...nの値を取る離散一様分布に従うと仮定する。この時期待値、分散、歪度を求めよ
期待値について
分散について
歪度について
連続一様分布の期待値、分散、歪度、積率母関数
問2 確率変数Xが区間上で連続一様分布に従うと仮定する。この時期待値、分散、歪度、積率母関数を求めよ。
期待値について
分散について
積率母関数について
歪度について
変数変換後の分布
問3 Xが区間上で連続一様分布に従うと仮定する。この時の累積分布、密度関数、期待値、分散を求めよ
密度関数について
とおく。:Yの密度関数とする。
密度関数の定義より
よって
累積分布について
期待値について
分散について
max,minの分布
問4 U,Vは独立に区間 の一様分布に従うと仮定する。X=max(U,V),Y=min(U,V)とおく。X,Yの累積分布、密度関数、同時密度関数、相関係数を求めよ
累積分布について
(X ≤ x)⇔(U ≤ x)&(V ≤ x)
密度関数について
同時密度関数について
同時分布を考える。
よって同時密度関数は
相関係数について
ここでY≤Xなので
よって相関係数は
逆関数法
問5 連続確率変数Zについて累積分布F(z)=P(Z≤z)について、U=F(z)は区間[0,1]の一様分布に従うことを示せ
これは、ほとんど自明ですが
まず、累積分布関数は単調増加関数なので
つまりとおくと、
これは一様分布の累積分布関数である。