バナナでもわかる話

開設当初は計量経済学・統計学が専門の大学院生でした。今はデータを扱うお仕事をしています。統計学・経済学・投資理論・マーケティング等々に関する勉強・解説ブログ。ときどき趣味も。極力数式は使わずイメージで説明出来るよう心掛けていますが、時々暴走します。

マーケティングリサーチ

階層ベイズ生存解析を用いたwebサイトの訪問者分析に関するStanでの実装

今回も少し難しめの話。 前回生存解析についてまとめたので、生存解析を使っているマーケティングモデルでも勉強してみようかと探してみたところ、次の論文があったので、論文モデルを整理しながらStanで実装してみようと思います。前回の生存解析の記事 www…

消費者の情報探索行動の目的を反映した購買モデルをStanで実装する

今回も中々高度な話をやっていきます。消費者は何か物を買うときに「情報探索行動」を行います。 しかし、情報探索行動は特に物を買う気の無い消費者も行います。 例えば、特に買いたいものはないけど、流行をチェックするために服屋をぶらつくだとか、本屋…

多項プロビットモデルの最尤推定をRで行う方法と数理、気を付けるべき点

今回は多項プロビットモデルです。少々高度な内容になります。目次 多項プロビットモデル 具体例 数式 与えられているデータ 購買情報を踏まえた尤度 GHKアルゴリズム Rによる多項プロビット回帰 使用するデータ mlogit.data関数 mlogit関数 実行&結果 多項…

多項プロビットモデルだけで1冊書いてる本を見つけた

今日大学の図書館の書庫を彷徨っていたら、面白そうな本を見つけました。Multinomial Probit: The Theory and Its Application to Demand Forecasting なんとこの本、multinomial probit(多項プロビットモデル)だけで1冊の本になっているらしく、多項プロビ…

サービスの4つの特性と統計モデリングでの注意点

今日は、有名なサービスの4特性を通じて、サービスに関するデータ解析で注意すべき点を記事にしようと思います。スポンサーリンク (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); サービス まず、サービスとはという話ですが、例えばコンビニや銀行、…

ミクロ経済学の勉強のための参考書紹介~初級レベルから上級レベルまで

寒いですね。いつの間にか年末になってしまいました。今年も早かった....さて、年末といえば(?)、そろそろ大学院入試があるころでは無いでしょうかね!?そこで今回は、ミクロ経済学を学ぶための参考書を次の3つのレベルに分けて紹介していこうと思います☆初…

順序選択モデルの数理と解釈~ベイズモデルの構成法~

今日は順序選択モデルというモデルについて書くことにします。スポンサーリンク (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 具体例 例えば焼肉屋さんで、ライスを頼みたいと思ったとします。 この時に小ライスか、中ライスか、大ライスが選べると…

因子分析のクロンバックのアルファをどう解釈すべきか

今回は因子分析におけるクロンバックのアルファって何?っていう話をしようと思います。 因子分析自体よく知りませんという方はとりあえず、下リンクからどうぞ! 因子分析 カテゴリーの記事一覧 - バナナでもわかる話 スポンサーリンク (adsbygoogle = wind…

相関関係から因果関係を判断するために注意すべきこと

今日は因果関係の話でも。スポンサーリンク (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 「収入が増えれば消費が増える」とか「広告を打てば売上が上がる」とかいったことを考えるにあたって、簡単に回帰分析をしてみましょう~!みたいな話はよく…

数学・統計初心者から始めて計量経済学で中上級者になるためのオススメ本

前に書いた統計本紹介記事(下リンク参照)が、とても評判がよかったので、計量経済学も書いてみようかと思います。 www.bananarian.netスポンサーリンク (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 目次 計量経済学とは? 非研究者志望が計量経済学…

Rを使った相関分析の気を付けるべき一例

この間までは、相関係数は意外と扱いが難しいよーという話をしました。 相関係数の目安と解釈と注意点~舐めてかかると痛い目を見る話~ - バナナでもわかる話 最小二乗法による相関係数の導出~相関係数の意外な解釈法 - バナナでもわかる話 今回は、因果に関…

『AIアルゴリズムマーケティング 自動化のための機械学習/経済モデル』が個人的にとても面白かった

最近買った 『AIアルゴリズムマーケティング 自動化のための機械学習/経済モデル、ベストプラクティス、アーキテクチャ 』 という本がメチャメチャ面白かったので、紹介します。 ちなみに下の本です。 この本の概要 最新のマーケティングサイエンスのトピッ…

機械学習を使ったデータリサーチコンサルって難しそうだなって思った

今日は色々用事があるので、軽めに思ったことを記事にしておきます。 統計・機械学習って結構便利で万能みたいな印象が多分まだまだ世の中にあって、人工知能ブーム減退期ではあるものの、未だ機械学習に対する万能感は世に根強いのかなと思っています。 で…

価格競争は悪手中の悪手

よく、「他社より安く」なんて話を聞きますが、特殊な状況でもない限り基本的に価格競争は行うべきではないと言われます。 今回はその話をします。 スポンサーリンク (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 基本設定 簡単な状況を考えてみます…

独立成分分析のマーケティングへの利用~fastICAを利用した顧客層の推定方法~

今回は独立成分分析という分析方法の、マーケティングへの利用についてお話します。 独立成分分析とは 主に音声やノイズをうまく分解する統計的な手法です。 色々な人の声や物音などが入り混じったノイズを、うまく分けます。 イメージは聖徳太子ですかね!?…

Rを用いたブランドスイッチ(遷移)に関する統計分析

そういえば、マーケティング関連の分析手法を記事にしたことがなかったので、少しずつ記事にしていこうと思います。今回はブランドスイッチングに関する分析です。・ブランドスイッチについての説明 ・ブランドスイッチの可視化(他サイトさんに丸投げ) ・強…

【初心者向け】因子分析をマーケティングに活用する

前回、前々回は因子分析について、分析方法について学びました。 bananarian.hatenablog.com bananarian.hatenablog.com 今回は実際のマーケットデータに応用してみます。ただし、実際のデータは使えないので架空のデータを作って利用します。 架空のデータ …